繰り返す脱毛で毛質や毛色は変わる?気になる変化とその理由

脱毛施術を繰り返すことで起きる毛の変化とは?

レーザー脱毛や光脱毛を受けることで、「毛が柔らかくなった」「色が薄くなった」と感じる方は少なくありません。 これは一時的な印象だけでなく、実際に毛質や毛色が変化していくケースが多く見られます。 ではなぜそのような変化が起きるのでしょうか? 脱毛の仕組みを踏まえながら、毛に起こる変化についてご説明します。

毛が細くなる理由

脱毛機器は、毛のメラニン色素に反応し、毛根周辺の細胞(毛母細胞やバルジ領域)に熱を与えて破壊することで、毛の再生を抑える仕組みです。 一度破壊された毛根部は再生能力が低下し、仮に再び毛が生えてきたとしても、以前よりも細く、弱々しい状態になることが多いです。 このような反応が繰り返されることで、毛は徐々に細く柔らかくなり、目立ちにくくなっていきます。

毛の色が薄くなることはある?

施術を続ける中で、「黒々していた毛が茶色っぽくなってきた」と感じる方もいます。 これは、毛が細くなることでメラニン量も減少し、光の反射によって色が薄く見えることが主な原因です。 ただし、脱毛によってメラニン生成自体が著しく変化するわけではないため、毛そのものの色素が根本的に変わることは少ないとされています。

毛質や毛色が変化するメリットと注意点

毛が細く色も目立ちにくくなることは、見た目や触り心地の面でも大きなメリットです。 しかし一方で、以下のような注意点もあります。

変化注意点
毛が細くなるレーザーが反応しにくくなり、施術効果が落ちることも
色が薄くなるメラニンが少なくなり、照射が効きにくくなる可能性

このように、脱毛を進めることで一部の毛は“産毛化”し、脱毛効果が実感しにくくなるケースもあるため、施術の進行状況に応じて適切な出力調整や照射部位の見直しが必要です。

効果が出にくくなったと感じたときの対応策

施術を繰り返す中で「最近あまり抜けない」と感じた場合は、以下のような対応策を検討します。

対策内容
照射出力の調整毛の状態に応じて、強さやパルス幅を変更する
照射間隔の見直し毛周期を見極め、適切なタイミングで施術する
機器の変更異なる波長や方式の機器に切り替えることで対応

まとめ

脱毛施術を繰り返すことで、毛は徐々に細く、目立ちにくく変化していきます。 見た目にも大きな違いが現れるため、多くの方にとって嬉しい変化といえるでしょう。 ただし、毛質や毛色の変化によって一部で効果が実感しにくくなることもあるため、施術経過を見ながら医師や施術スタッフと相談していくことが大切です。 脱毛は単なる「毛をなくす」行為ではなく、肌質や毛質の状態と向き合いながら、より良い仕上がりを目指す医療行為です。 当院では、お一人おひとりの肌状態・毛の性質に応じて最適な照射方法をご提案しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。