医療脱毛によるお肌への負担

そもそも医療脱毛の仕組みとして、黒い毛(メラニン色素)に反応する特殊なレーザーを照射し、反応させることで強い熱を発生させ、毛を作り出す毛根部分の組織を破壊していきます。
組織部分を破壊してしまうことで毛が生成されない状況を作り出し、処理が完了した部分からは次また同じように毛が生える可能性が限りなく低くなってしまうのです。

この流れの中で特に注意が必要なのが、レーザー照射時に発生する「熱」の働きです。
強い熱が発生することで根元の細胞を破壊にまで追い込むことが出来ますが、強い熱が発生する分、当然ながらお肌に対しても多少の負担がかかってしまいます。

ですので、レーザー照射後はお肌が普段よりも熱っぽくなっていたり、熱を持っていることによる肌の乾燥、ヒリヒリした感覚が2~3日ほど続くケースもあります。

医療脱毛後は入浴しても良いのか?

どこのクリニックで医療脱毛を受ける際でも、事前のカウンセリングで入浴についての内容について説明があるかと思いますが、結論から申し上げますと医療脱毛を受けてから数日は熱いお湯につからないようにする必要があります。

夏場は気温が高く、日頃から入浴はせずにシャワーで済ませてしまうといった方も多いかと思いますが、冬の季節なると熱いお湯で入浴される方が増えるのではないでしょうか。
そういった寒い季節には大変なことかもしれませんが、冬場でも医療脱毛後は極力高温の湯船に浸からないことをおすすめしています。

その理由について以下に説明していきます。

照射した肌に赤みや痒みが出る可能性

レーザー照射後の肌は数日熱を持っており、熱をもった部分は一時的に血流の流れが活発になる等で赤みや痒みの原因となりやすいのですが、熱い湯船で更に肌を温めてしまうことにより、より一層の赤みや痒みが増してしまう恐れがあるのです。

肌が乾燥しやすくなる

上記でも解説したように肌が熱を持つことにより、肌は通常時よりも乾燥しやすい状態となっています。
乾燥してしまうということは、外部からの刺激等をカバーしてくれるはずの皮膚バリア機能が低下してしまっているという事になります。
そういったデリケートな状況の中、お風呂に浸かることで更に体温を上昇させ、水分の蒸発が加速してしまい、結果余計に肌を乾燥させてしまうことに繋がってしまうのです。

感染症を引き起こすリスクが上がる

肌バリアの機能が弱まっている状態の肌に対してはもちろん感染症のリスクが高まります。
特に自分のみが入るお風呂でない場合(家族と共用のお風呂や、不特定多数の方が出入りする温泉など)では様々な菌が浴槽内に発生している可能性が高いので、当然ながら一人使用する浴槽よりも肌への感染症を引き起こす確率も高まるという事です。

まとめ

医療脱毛によるレーザー照射から数日はお肌のダメージにより免疫低下が予想される為、レーザー脱毛後の温熱行為は避けた方が無難と言えます。

脱毛後数日は軽くシャワー程度で済ますようにし、体を洗う際もボディタオルでゴシゴシ強く肌を擦らないように注意しましょう。
数日経過し、肌のヒリヒリした感じも取れ、酷く乾燥した状態になっていなければ入浴を開始するようにして下さい。

特に冬場は大入浴出来ないことが変かもしれませんが、浴室を事前に温めておいたり、シャワーをいつもより長めに当たり続けるようにするなどの工夫を行うことをお勧めします。