
医療脱毛は脱色していた毛にも対応できるのか?
医療脱毛は、毛の黒い色素(メラニン)にレーザーが反応する仕組みが用いられているとされています。
このため、毛をあらかじめ脱色していた場合、施術効果に影響を及ぼす可能性があります。
脱色により毛の表面の色が薄くなっていると、レーザーがメラニンを認識しづらくなり、十分な反応が得られないことも考えられます。
では、脱色していた毛に対して医療脱毛を行う際にはどのような点に留意すれば良いのでしょうか。
医療脱毛の仕組みと色素との関係
医療脱毛で使用されるレーザーは、メラニン色素に吸収されることで毛根周囲に熱エネルギーを届ける仕組みとされています。
この作用によって、毛根にダメージを与え毛の再生を抑える効果が期待されています。
しかし、毛の色が薄い場合、メラニンの含有量が少なくなり、レーザーのエネルギーを十分に吸収できない可能性があります。
脱色した毛に対する反応のばらつき
脱色された毛の中にも、毛の内部にはメラニン色素が多少残っていることがあります。
そのため、完全に脱色された毛と、軽度の脱色でとどまっている毛とでは反応に差が出る可能性があります。
毛の状態 | 脱毛レーザーの反応 |
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濃い黒色の毛 | 高い反応が得られるとされている |
軽度に脱色された毛 | 反応が弱まる可能性があるが、効果が見込めることもある |
完全に脱色された毛(金髪・白色) | レーザーの反応が著しく低下し、効果が得られにくいとされる |
施術前に脱色を控える理由
医療脱毛を検討している方が事前に毛を脱色している場合は、施術前の一定期間は脱色を控えることが勧められることがあります。
毛のサイクルによって自然に色素を含んだ毛に生え変わることが期待されるため、少なくとも1〜2か月程度は様子を見るのが一般的です。
推奨される対応 | 理由 |
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脱色を中止する | メラニンが戻ることで脱毛効果が期待できる |
毛抜きは使用しない | 毛根が失われるとレーザーが反応しづらくなる |
シェーバーでの剃毛に切り替える | 毛根を温存したまま表面処理ができる |
色素の薄い毛に対応可能な脱毛機器
レーザーの種類によっては、色素の薄い毛にも反応しやすいものがあります。
たとえば、ヤグレーザーは比較的深部まで届き、メラニン濃度が低い毛にもアプローチしやすいとされています。
しかし、それでも完全に白くなっている毛には反応が限定的と考えられます。
他の選択肢を検討する場合
医療レーザー脱毛で効果が得にくい場合、ニードル脱毛(電気針脱毛)という方法が検討されることもあります。
この方法は毛穴ごとに処理を行うため、色素の有無に関係なく対応できるとされています。
ただし、施術時間が長く、痛みや費用面での負担が大きくなる可能性があります。
まとめ
医療脱毛はメラニン色素に反応する特性を持っているため、脱色していた毛には反応が弱くなる可能性があります。
完全に脱色されている毛は反応しづらい一方、軽度の脱色であれば施術の工夫次第で効果が期待できる場合もあります。
脱毛効果を高めるには、施術前の脱色を控え、毛根を温存し、毛の状態に合った機器や方法を選ぶことが重要です。
不安な場合は、カウンセリング時に毛の状態を確認してもらい、適切な施術方針について相談することが望ましいとされています。